豐葦原

明治天皇御製 世はいかに開けゆくとも古(いにしへ)の國のおきては違へざらなむ

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護

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枕詞

枕詞辭典 懷中用 稻廼門
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/916830


枕詞について上記の本から轉載。(※~)はこちらで書いたもの、
原文と異なる改行、段落ごとに空白行を入れるなどしてあります。

上卷(一)~(四)頁

枕詞は專ら歌の口調の足らない所を補ひ且つ詞の飾りとするものであります例へば

 和田の原漕ぎいでヽ見れば雲井に紛ふ沖つ白波

これで思ふことは皆いひ終へてしまつた又た人が聞いても意味がわかるけれども何とか三句を入れなければ詞が足りなくて歌にならぬ、さりとて、遙かなる、とか、眞白なる、と入れてみても面白くないそこで雲井の上につく枕詞即ちクの部を探すと「久方の」といふ詞がある之を入れると始めて完全無缺の歌となつて來る、又人の歌や文章中字句の分り兼ねる處は枕詞の這入つて居るのではないかと前述の樣にして枕詞の有無を探して見ると忽ちわかるものであります

次に枕詞は詞と詞との間に入れて上下の詞のつヾきをよくするもので丁度人が寢るとき頭と布團との間に入れて工合よくすると同じであるから枕詞と云ふたのであります又た必らず詞の上に冠らせる詞であるから冠詞とも云ふのであります

それで枕詞には何の意味もふくんで居らぬから之を入れたとて他の詞の意味を變へることはないのが普通であるが上手に用ふる時は他の詞の活さをも助けることはある例へば

 他の詞 冠詞 續く詞

 冬とは更に しらま弓 春  (※「しらま弓」が枕詞)

之は「しらま弓」の「しら」の中に「知らぬ」の意を匂はせたものでかヽる例は澤山あります

次に「あふ事をあこぎが浦」「いなのめ明ゆきにけり」などは續く詞が皆七字に出來て居ますが「玉くしげあけて」「あけ衣あけなば」などは續く詞に又何とか添へねば七字にならぬ之は隨意の詞を用ゐて宜しい例へば「あけてうれしき」「あけなば花を」などの如くする、又た枕詞が五字でないのがある之も右の例を應用して宜しい

右の如く枕詞から直ぐに續詞に續くのが普通でありますが左の如き變則の用ゐ方もあります。

一、詞を隔てゝ用ふる例 (●は枕詞、○は續詞)
(※原文は縱書きで文字の右横に●or○のしるしが一文字づつに附いてゐます。又<>はありません。)

<●ぬば玉の>甲斐の<○黑>駒
<●梓弓>おして<○春>雨
<●足引の>このたか<○山>

二、語路により他語に移す例

<●津の國の><○難波> (常則)
<●津の國の><○何は思はず> (移す例)
<●陸奥の><○信夫> (常則)
<●陸奥の><○忍ぶ袂> (移す例)

三、枕詞を略して用ふる例 (※「續詞を略して用ふる例」の間違ではないかと思ひます。)

甲、<●足引きの><○山>の木の間 (常則)
   <●足引の>木の間 (山ヲ略ス)
乙、<●たらちねの><○母>の惠 (常則)
   <●たらちねの>惠 (母ヲ略ス)

 (※以下略)



下巻(三十七)~(三十九)頁

枕詞に付て 田澤景忠

枕詞は上卷にも述へたやうに歌や文の口調の足らない所を補ひ且つ詞の飾りとするもので枕詞そのものには何の意味を含まぬ、意味も含まぬものであるから之を歌や文の詞の間に入れてもその上下の詞に何の餘響も及ぼさぬのでありますから枕詞の意義即ち久方のとは俗言にてはどう云ふ譯かといふことは硏究するに及びません、が、枕詞から續く詞の意義はよくわかつて居なければ使用することは出來ません、此續く詞も大方は分り易い詞ではありますが萬一意義の分らぬことばは雅俗辭典で御調べになれば直ぐわかります猶ほそれでも分らぬ詞は御質問下されば直ぐ解釋をつけて上げます

次に枕詞と續く詞との關係は元來如何なる所から出來たかと云ふことは枕詞使用上には何の必要もありませんが序に一つ二つ申しあげます

 天ざかる 鄙
(※鄙の讀みは「ひな」。意味は都から離れた土地、田舎。「天ざかる」は「ひな」の枕詞。)

「ざかる」は離れるの意であります、都は 陛下の御座る處で一番高い所と譬へてあります高いから天にも近いのであります其都に對して鄙は天に遠い所といふたので都をほめて云ふたわけであります

 はゝそばの 母の命

これは「はゝそ」と「はゝ」と語が似通ひてある所から用ゐたのであります

 あら玉の 年

荒き玉は光り出るやうにするには砥にてとがなければなりませんから「荒玉の砥」と續けたのであります

 あら玉の 月
 あら玉の 日

荒玉を硏げば光るから日の字や月の字や光ある物に掛けたのであります

かゝるたわいなきことから起つたものであります、枕詞でなくても何かおもしろい詞つゝきを示しますと聞く人皆之をおもしろがつて用ゐることはよくあることであります例へば或人が

 たのしき島の道の友垣

とつゝけましたら其當時

 うれしき島
 かなしき島

などいろ/\の詞が流行したことがありました諸君も何か雅びの美語を發明するも亦一興だらうと考ひます


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