豐葦原

明治天皇御製 世はいかに開けゆくとも古(いにしへ)の國のおきては違へざらなむ

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護

Author:護
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【修身】 衞生 

尋常小学修身書 巻五 大正十年 その二


  第六課 衞生(其の一)

子供が病氣をすると、父母は大そう心配します。我等が身體を丈夫にするのは、父母の心を安んずる始です。身體が弱くて勉强が出來ないと、大きくなつてから役に立つ人になれません。我等が健康で一心に勉强するのは、世のため國のために盡す始です。

身體が丈夫な人は元氣がよくて、暑さ寒さにまけず、困難に打勝つて、樂しく仕事をすることが出來ます。元氣のよい人は氣分が快活で、心もちよく人に交ることが出來ます。樂しく仕事をして心もちよく人に交る者はきつとりつぱな人になれます。

家の人が皆丈夫で愉快に仕事に勵めば、一家は樂しくくらすことが出來て家は益々繁昌します。世の人々が皆健康で元氣よく仕事をすれば、國民は幸福で國は益々盛になります。

身體が弱くてたび/\病氣をするのは自分の不幸であるばかりでなく、一家の難儀であり又國家の損失であります。

健康を進めるには常に衞生の心得を實行することが第一です。身體はもちろん衣服や住居を淸潔にし、飲食物に注意し、食事や寢起の時刻を正しくしなければなりません。よい空氣を吸ひ、日光にあたることは衞生に大切です。早起して冷水まさつや深呼吸をするのも大そうよいことです。姿勢に氣をつけ、元氣よく體操や遊戯をし、又遠足などして、身體をきたへるのは健康を進めるに大そう益があります。

身體をきたへれば、精神もしつかりとして來ます。精神がしつかりとして來れば、身體も益々健康になるものです。


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【修身】 國旗 

 尋常小學修身書 巻四 兒童用 大正九年

  第二十二 國旗

この繪は紀元節に家々で日の丸の旗を立てたのを、子供たちが見て、よろこばしさうに話をしてゐる所です。どこの國にもその國のしるしの旗があります。これを國旗と申します。日の丸の旗は、我が國の國旗でございます。
我が國の祝日や祭日には、學校でも家々でも國旗を立てます。その外、我が國の船が外國の港にとまる時にも之を立てます。
國旗はその國のしるしでございますから、我等日本人は日の丸の旗を大切にしなければなりません。又禮儀を知る國民としては外國の國旗もさうたうにうやまはなければなりません。


(※文章からするに、原書では插繪が載つてゐるのだらうと思ひますが、引用元 「修身」全資料集成 には載つてをりませんでした。)

かの國では、何かあると外國の國旗を踏んだり燃したりなどしますが、たとへ憎き外國の國旗とはいへ、そのやうな事を出來る神經が私には理解できません。そのやうな事をしてゐるからいつまで經つてもダメなんだと思ひます。しかし、そんなダメな人達に舐められてゐる日本は更にダメだとも思ひます。

<関連> 『足りない刑法条文』
http://takato112.blog80.fc2.com/blog-entry-587.html

【修身】 ソセン ヲ タツトベ 

 尋常小學修身書 巻一 兒童用 大正八年

  十九 ソセン ヲ タツトベ 

稻生(いのう)ハル ハ マイ月 一日 十五日、ソノ ホカ ソセン ノ メイニチ ニハ、アサ ハヤク カラ オキ、カラダ ヲ キヨメテ、ブツダン ノ サウヂ ヲ シ、花 ヲ ササゲ、カウ ヲ タキ、色色 ソナヘモノ ヲ シテ オマツリ ヲ シマシタ。モシ 人 カラ メヅラシイ クダモノ ナド ヲ モラフ コト ガ アル ト、キツト ブツダン ニ ソナヘ マシタ。


 引用元 「修身」全資料集成

【修身】 ジマンスルナ 

 尋常小學修身書 巻一 兒童用 大正八年

  七 ジマンスルナ

二ワ ノ ヲンドリ ガ ケアヒ ヲ シマシタ。一ハ ハ マケテ コヤ ノ スミ ヘ ニゲコミマシタ。カツタ ハウ ハ ヤネ ノ 上 ヘ トビアガツテ、イキホヒ ヨク カチドキ ヲ アゲマシタ。コノ トキ 大キナ ワシ ガ トンデ キテ、ソノ イバツテヰル ヲンドリ ヲ 一ツカミ ニ ツカンデ イキマシタ。


 引用元 「修身」全資料集成

【修身】 勤勉 師を敬へ 

  第十八課 勤勉

伊能忠敬は上總の人なり。十八歳にして下總佐原村なる伊能氏をつげり。伊能氏は世世酒・醬油の醸造を業とし、富有を以て聞えしかど、忠敬の家をつげし頃には家道頗る衰へゐたり。忠敬深く之を憂へ、何とぞして家產を恢復せんとて、其の好める碁・將棊を止め學問をさへさしおきて、一意專心家業に勤勉し、家法を定め儉素を旨とし、躬を以て衆を率ゐしかば、次第に家運を挽回し、其の四十歳の頃には舊に倍する資產を造るに至れり。されば關東に二回の飢饉ありし際、毎回多くの金穀を出して窮民を救ひ官より厚く賞せられたり。

 格言 精神一到何事カ成ラザラン。


  第十九課 勤勉(つづき)

忠敬久しく家業を勵みて五十歳に至りぬ。それより以後は専ら學問に從事せんとて、家を其の子に讓りて江戸に出でたり。

忠敬は深く天文・暦法好みしが、一日高橋東岡(とうこう)といふ學者を訪ひて其の説をきき、西洋暦法の精密なるに感じ、遂に東岡を師として學べり。東岡は忠敬より十九年若き人なりき。かくて東岡の門に學ぶこと數年、觀測の術に至りては同門中其の右に出づる者なき程になりぬ。

これより實地の測量に從事せんとて、五十六歳の時幕府の許可を得て蝦夷地に赴き、其の東南沿海の測量を終へ、之を圖に制して幕府に上れり。其の後幕府の命を奉じて諸方の沿海を測量し、功を以て幕府の役人に擧げられ、益々力を測地製圖の事に盡し、七十二歳に及びて日本全國の測量を終へ、それより大中小三種の地圖を製することに力を盡せり。

此の如く忠敬は七十餘歳の老齡を以てなほ東西に奔走し、風雨寒暑を冒して測量に從事し、又家にありては自ら精密なる地圖を製して毫も倦むことなかりき。


  第二十一課 師を敬へ

忠敬は七十四歳にて病を以て江戸に歿せり。忠敬の師高橋東岡は忠敬に先だちて早世せしが、忠敬歿するにのぞみ、家族に命じて、「我の今日あるは一に東岡先生の敎に由れり。先生の大恩今に至るまで忘るる能はず。我死なば必ず遺骸を先生の墓の側に埋めよ。」といへり。よりて家族は其の遺命を奉じ淺草の源空寺なる東岡お墓の側に葬りたり。


 尋常小學修身書 巻六 兒童用 明治四十四年
 引用元 「修身」全資料集成

【修身】 祖先と家 

  第八課 祖先と家

我等の家は我等が祖先の經營したる所にして、我等の父母は祖先の志を繼ぎて家を治むるものなり。されば祖先を崇敬して祭祀の禮を厚くするは極めて大切なる事なり。 
―以下略―


 尋常小學修身書 巻六 兒童用 明治四十四年
 引用元 「修身」全資料集成

【修身】 靖國神社 

尋常小学修身書 巻四 明治四十三年


  第四 靖國神社

靖國神社は東京の九段坂の上にあります。此の社には國のために死んだ人人をまつてあります。春と秋との祭日には、ちよくしをつかはされ、臨時大祭には天皇・皇后両陛下の御じしんに御さんぱいになることもあります。
忠臣義士のためにこのやうにねんごろなお祭をするやうになつたのは、天皇陛下のおぼしめしによるのであります。われらは陛下の御めぐみの深いことを思ひ、ここにまつてある人人にならつて、國のため君のためにつくさなければなりません。


【修身】 憲法 

   kenpou.gif

 尋常小學修身書 巻六 兒童用 昭和十四年二月二十八日發行
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1278050


  第十二 憲法

團體の生活には、人々が皆守らなければならない規則が必要であります。もしかやうな規則がなく、めいめい勝手氣まゝなことをしたら、とても團體の生活を遂げることは出來ません。

國家の規則は即ち國法であつて、國民はこれによつて保護され、國家はこれによつて安寧秩序が保たれます。國民がもし國法を重んじなかつたら、國家の秩序がみだれて、其の存立を全うすることが出來ません。

大日本帝國憲法は、天皇がこれによつて我が國をお治めになる大法で、したがつてあらゆる法令の本になる最も大切な規則であります。明治天皇は皇祖皇宗の御遺訓に基づかせられ、國家の繁榮と臣民の幸福とをお望みになる大御心から、臣民が永遠にしたがふべきものとして此の大法を御制定になり、明治二十二年の紀元節の日に御發布になりました。

憲法には、萬世一系の天皇が大日本帝國をお治めになることを示して、昔から變らない我が國體の大本を明らかにしてあります。又臣民に國家の政治に參與する權利を與へ、法律によつて、臣民の身體・財產等を保護し、臣民は兵役・納税の義務を負ふことがきめてあります。さうして天皇が我が國をお治めになるのに、一般の政務については國務大臣をお置きになつて輔弼(ほひつ)をおさせになり、法律や豫算は帝國議會の協賛を經ておきめになり、裁判は裁判所におさせになることになつてゐます。

憲法と一しよに制定された皇室典範は、皇位繼承・踐祚即位等皇室に關する大切な事柄をきめてある規則で、憲法と同じく我が國の大法であります。

我等帝國臣民たる者は、常に皇室典範及び大日本帝國憲法を尊重し、これを遵法して皇運を扶翼(ふよく)して奉り、以て我が國運の發展をはからなければなりません。


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